ウォーターサーバーが無料？罠だと言われる理由と売上のからくりについて

なぜウォーターサーバーが無料で利用できるのか？
ウォーターサーバーの売上のからくり（仕組み）は何なのか？

疑問に思われている方も多いと思います。またこれらを知っておくことで、ウォーターサーバーの契約トラブルを回避することもできます。

ウォーターサーバーのメーカーで働いていた私の経験から、ウォーターサーバーが無料で利用できる仕組みや、ウォーターサーバーが罠だと言われる理由、ウォーターサーバー契約でのトラブル事例まで、徹底的に解説いたします。

アクアナビゲーター

一般社団法人「日本アクアソムリエ協会」加盟。ウォーターサーバーメーカーで勤務した経験・知識を活かし解説いたします。

ウォーターサーバー契約でのトラブル事例

ショッピングモールや家電量販店などで、ウォーターサーバーの催事イベントを見かけられたことはありませんか？

実際にウォーターサーバーの水を試飲できたり、気になるポイントを直接聞くことができたり、ウォーターサーバーを検討されている方にとっては、非常に有意義な体験ができる重要な場です。

しかし中には強引な勧誘を行ったり、誇大とも言える営業が行われており、トラブルに発展するケースが多いのも事実です。独立行政法人「国民生活センター」への相談も多くあります。

その為、ウォーターサーバー無料が罠と言われてしまったり、奇異な目で見られたりしてしまいます。

実際に国民生活センターに寄せられた相談内容をご紹介いたします。

ショッピングモールで、「1カ月は無料。その後も500円程度でおいしい水が飲める」と勧誘され、ウォーターサーバーのレンタルと2カ月に1回の水の定期宅配契約をした。自宅にサーバーと水が届いたが、設置方法が分からず、自分で管理出来ないと思った。その日のうちに電話で解約を申し出たところ1万6千円の高額な解約料を請求された。解約料が発生するという説明は聞いていない。（70歳代　女性）

催事イベントで実際に起こったトラブル事例

ウォーターサーバーの催事イベントでは、当選商法による強引な営業や、契約内容を十分に説明せずに無料であることを強調し契約させたり、トラブルにつながる苦情が多く寄せられ、2013年には消費者庁より一般社団法人日本宅配水協会、一般社団法人日本ウォーターアンドサーバー協会に対して業務改善要望が発出されるまでに至りました。

ウォーターサーバーの催事イベントについて

そもそもなぜウォーターサーバーの催事イベントではこのような強引な営業がまかり通ってしまっているのでしょうか？

ウォーターサーバーの催事イベントを行っている業者は大きく分けて２つあります。

共通して言えることは、どちらも現場での獲得数が成績に反映されることが多いということです。

その場で契約まで進めたいが為に、契約を急がせる強引な営業を行なったり、誇大とも言える悪徳な勧誘が目立ってしまうんです。

私が体験した勧誘では、もともとサーバーレンタル代が無料のメーカーなのにも関わらず、「今契約すればサーバーレンタル代がずっと無料です」と今だけお得！と強調され勧められました。

ウォーターサーバー代理店による催事イベントでしたが、念の為、後にそのメーカーに電話で確認したところ、催事イベントだから無料という訳ではないとご回答いただきました。

このような強引な勧誘を行う業者が実在するので、ウォーターサーバーは慎重にご検討されることをおすすめいたします。

ウォーターサーバーが無料？売上のからくりとは？

ウォーターサーバーは顧客に対して継続してサービスを提供し、長期的に売上を作る構造となっております。

長期的に利用してもらうことを前提としたビジネスモデルです。

これはソフトバンクやドコモなどの携帯キャリアと同じような仕組みです。また携帯キャリアと同じように、ウォーターサーバーにも一般的に２年以上の契約期間が設定されていることが多いのも特徴です。

❶サーバーレンタル代を無料にしても、❷定期購入の水代がメインとなり、売上は担保できるという仕組みなので、ウォーターサーバーを無料でレンタルできるメーカーも多いという訳です。

※ウォーターサーバーはあくまで「レンタル」なので、解約後はもちろん返却する必要があります。

水代に関しては、一般的に12Lの水ボトルを毎月２本以上、定期的に購入する必要があり、そのシステムは「注文ノルマ」と呼ばれております。

注文ノルマと配送スキップについて

宅配型ウォーターサーバーを利用中に、水ボトルの定期配送を停止することを「配送スキップ」と呼びます。

ほとんどのメーカーが毎月、水の注文ノルマを設定しており、定期的に水ボトルが届くようになっております。その為、水の使用量が少ない月には水ボトルが余ってしまう場合があります。

配送スキップできる期間はメーカーによって異なり、多くのメーカーは２ヶ月ごとですが、いつでも配送スキップできるメーカーもあれば、配送スキップができないメーカーもあるので、宅配型ウォーターサーバー選びで注目したいポイントでもあります。

配送スキップを利用して月額料金を半額にする裏ワザ

２ヶ月ごとに配送スキップができるメーカーの場合、２ヶ月ごとに水ボトルの配送を停止することができ、２ヶ月目、４ヶ月目の月額料金が無料になるので、実質半額で利用し続けることができます。

水の使用量が少ない方におすすめの節約方法です。

実質半額で利用できる人気メーカー

水ボトル不要で水道水を利用するウォーターサーバー

最近では水を購入せず、ウォーターサーバーで水道水をろ過して使用する、浄水型ウォーターサーバーや、水道直結型ウォーターサーバーなども浸透してきましたが、それらの売上のメインは❶サーバーレンタル代です。

サーバーレンタル代のみで利用できる人気メーカー

水道水を利用する浄水型
ウォーターサーバーのある暮らし

納得できるウォーターサーバーの選び方とは？

最近ではウォーターサーバーの種類自体も増え、より複雑化してきておりますので、まずはウォーターサーバーの種類について知っておくこともおすすめいたします。

催事イベントで勧められたウォーターサーバーが良く思えても、実際に自宅に設置出来るのか？水ボトルの交換は問題ないのか？実際に水をどれだけ利用する予定なのか？など、契約前にしっかり考えることが重要です。また契約期間や配送スキップの有無など、契約内容についても詳しく聞いておくことも必要です。

もし契約内容に納得できなかった場合は、各自治体が運営している消費生活センターに相談することや、クーリング・オフもご検討ください。

ウォーターサーバーの催事イベントは活用次第で非常に有意義にもなりますし、優良なウォーターサーバーの催事イベントもあるのですが、一部の悪徳とも言える業者やセールスがいるのも事実です。

当サイトではメーカーごと、各サーバーの重要な情報をまとめておりますので、ウォーターサーバー選びに是非ご活用ください。

＼2ヶ月ごとに配送スキップ可能／

浄水器ウォーターサーバーはコスパ◎

浄水器は、塩素のにおいを取るのに有効な手段で、リーズナブルな機種でも効果があるといわれています。トリハロメタンの除去はカートリッジの容量が大きいタイプが適しており、鉄や鉛の除去は中空糸膜を使用した機種が効果的です。

また、トリハロメタンは塩素処理で生成されるため、塩素処理をせず、ろ過と加熱殺菌をするウォーターサーバーの水は安心して飲むことができます。煮沸の手間が省ける上に、重いペットボトルを購入する必要もないので、ウォーターサーバーを導入するメリットは多いといえるでしょう。

日本の水道水は安全？水道法改正を分かりやすく解説

2018年12月に改正水道法が成立し、電気、ガスに続き水道も民営化されました。

また2022年4月にも水道水の規制が変更され、人体にとって危険な残留農薬などの規制も緩和されており、その中には世界では禁止されているラウンドアップなどの農薬も含まれております。

またダイオキシンなど規制の上限値が定まっていない有害物質もあるので、特に注意が必要です。現段階では人体に即刻影響があるようなことはありませんが、近い将来、利益を優先する民営会社が水道を運営することになっていくと、大きな不安を感じます。

水質は各地域ごとに異なり、安心して利用できるきれいな水質もあれば、多くの農薬が検出される水質の土壌もあります。気になる方は水質検査を行い、調査することもおすすめいたしますが、水質検査も有料です。

水道水を直接飲むことができる日本は、世界的にも非常に珍しく、多くの国では不可能です。しかし今まで通り「何も気にしなくても大丈夫」という訳ではなくなってきているのも確かです。

浄水型ウォーターサーバーをおすすめする理由

今まで主流であった宅配型ウォーターサーバーと異なり、次世代型と呼ばれる浄水型ウォーターサーバーは水ボトルを使用しません。水道水をサーバー内部で徹底的に浄水し、安心で安全な水を生成します。世界的にはこのような浄水タイプのウォーターサーバーが既に主流となっております。

項目	ハミングウォーター	エブリィフレシャス	Locca
サーバー
総ろ過水量	1,800L	594L	600L
ろ過水量/日	10L/日	3.3L/日	3.3L/日
ろ過流量/分	0.6L/分	1.3L/分	0.3L/分
フィルター交換	6ヶ月ごと	6ヶ月ごと	6ヶ月ごと
総トリハロメタン
クロロホルム
ブロモジクロロメタン
ジブロモクロロメタン
ブロモホルム
テトラクロロエチレン
トリクロロエチレン
農薬：CAT
かび臭：2-MIB
溶解性鉛
遊離残留塩素
濁り
その他	＋7項目	＋11項目	＋2項目
リンク	公式サイト	公式サイト	公式サイト

水ボトルに関する様々な不満が解消され、さらに定額制で使い放題になった為、宅配型ウォーターサーバーを解約された方や、今まで必要性を感じられなかった方にも、おすすめできる新しいタイプのウォーターサーバーです。

浄水型ウォーターサーバーは、水の使用量に関わらず料金が一定で、基本的にはサーバーレンタル料金のみで利用できます。

飲用目的	料金平均	平均使用量
1人暮らし	3,500円	24L
2人暮らし	3,500円	36L
3人家族	3,500円	48L
4人家族〜	3,500円	60L

使えば使うほどお得になる仕組みなので、料理に使用されたい方、水の使用量の多いご家庭におすすめです！

浄水型ウォーターサーバーの料金体系はシンプルで、メーカーから請求されるのは毎月のサーバーレンタル代だけです。

1サーバーレンタル代

メーカーに支払う項目はサーバーレンタル代だけです。

浄水フィルターの交換カートリッジは無料で交換時期になるとメーカーから送られてきます。交換作業は自分で行うメーカーが多いですが、とても簡単で時間もかかりません。

最新式の高機能サーバーを利用できるのもうれしいです♪

浄水フィルターのカートリッジは、どのメーカーも交換時期に無料で送ってくれるので、基本的に別途料金が発生することはありませんが、浄水フィルターのカートリッジには総ろ過水量という、水道水をろ過できる量の上限があります。

ろ過水量の目安としては、ハミングウォーター１日約10リットルまで、エブリィフレシャスとLoccaでは１日約３リットルまでとなっており、それ以上の水を使用する場合は、浄水カートリッジを追加で購入しなければいけません。

2（電気代）

メーカーに支払うものではありませんが、ウォーターサーバーを使用する上で毎月支払う必要があります。

またウォーターサーバーの電気代は、サーバーによって大きく異なるので、ご注意ください。

浄水型ウォーターサーバーは最新式のサーバーなので、省エネ性能も高く、電気代も宅配型ウォーターサーバーと比べて安いものが多いです。

当サイトでは実際に支払われる金額に限りなく近くなるよう、電気代も含めた月額料金で掲載しておりますので、ぜひご活用ください。

その他の支払い項目

初回に「出荷費用」や「事務手数料」という項目で、1,000〜5,000円ほど請求されるメーカーがあります。

またウォーターサーバーには一般的に契約期間（最長でも３年）があり、満了前に解約する場合は違約金や解約手数料として20,000円ほど請求されます。

浄水型ウォーターサーバーの水道代について

浄水型ウォーターサーバーの浄水フィルターは、最多なもので総ろ過水量5,000L/12ヶ月です。毎月最大416L浄水することができるので、1日あたりでは最大13Lとなります。実際のところ、1日13Lの水を使用される方は、ほとんどいないと思います。

東京都（23区）の水道代は1Lあたり0.24円なので、浄水型ウォーターサーバーを最大使用しても毎月99円となります。

水道代は従量制で使用量に応じて変動し、使用量が多い方でも毎月50円程度だと考えられますので、水道代は月額料金に加算しておりません。

項目	ハミングウォーター	エブリィフレシャス	Locca
サーバー
月額料金 （ろ過水量）	3,300円 （300L）	3,300円 （100L）	2,680円 （100L）
浄水1L換算	11円/L	33円/L	33円/L
初期費用	2,200円	0円	3,300円
電気代	475円〜	410円〜	500円〜
解約金	2年未満 16,500円	1年未満 22,000円 2年未満 16,500円 3年未満 11,000円	3年未満 16,500円
浄水カートリッジ追加料金	なし	3,300円	2,680円
リンク	公式サイト	公式サイト	公式サイト

定額制で使い放題！
ハミングウォーターflows